【イエレン長官】8月中にデフォルトも? 10年ぶりの米国債ショックはあるのか

米国のデフォルト危機は2011年のオバマ政権以来

イエレン米財務長官は23日、上院歳出委員会の小委員会で

月末に失効する連邦政府の債務上限の停止措置について、議会が新たな借金を認める法案を可決しなければ、米政府が「8月にも債務不履行(デフォルト)に陥る可能性がある」と述べ、議会に債務上限の停止措置を延長するか、債務上限を引き上げるよう要請した。

と、申しておりました。

現在、新型コロナウイルス経済対策による歳出増加で、政府の借金は過去最大に膨らんでいます。
米政府の借金総額は法律で上限が決められていて、その上限に到達した場合、これ以上政府は新たな米国債が発行できなくなってしまうのです。

そして新たな米国債が発行できなくなれば、米国債の償還や利払いが滞ってしまい、債務不履行(デフォルト)となります。

実際にデフォルトになる可能性は0に近い

ここまで聞くと、何それめっちゃヤバいやん。と思うかもしれませんが、民主党・共和党でいろいろとゴネることはあっても、最終的にはデフォルトしないんでしょ? 茶番なんでしょ? ってことで心底心配している人は殆どいないのが実情です。

2011年のオバマ政権でも、今回のイエレン長官のように声明を出して要請するニュースが連日流れて危機感はありつつも、どこか楽観的に見ていた覚えがあります。

債務に上限がある理由

そして、なぜ上限が決められているかというと、他の国では通貨を発行するのは中央銀行が取り仕切るのが普通なのですが、米国にはその中央銀行が存在しません。
ドル紙幣を発行するのはFRB米国連邦準備制度理事会です。

つまり、FRBが米国の金融政策を出して、そのFRBがドル紙幣を刷る形になりますので、規制を掛けないと無尽蔵に紙幣を刷ることが可能になってしまうからです。

なぜ米国債ショックに繋がったか

オバマ政権時は、リーマンショックから回復する過程の金融緩和(Q1.2.3)で大幅に歳出が増えたことで、債務上限引き上げを要請していました。

途中、上院と下院の交渉が決裂したりもしましたが、民主党・共和党はそれぞれ債務削減案を発表し、8月2日には債務上限引き上げ法案を可決して合意しました。

これにより、米国のデフォルトは回避されたわけですが、それでもなぜ国債のパニック売りは起こったのでしょうか。

まずは、その合意内容を見てみましょう。

「債務上限を2段階に分けて2兆4000億ドル引き上げ。今後10年にわたって歳出を9170億ドル削減。連邦議会内に特別委員会を設置し、税制改革や社会保障制度改正などでさらに1兆5000億ドルの歳出を削減するための取り組みを決定する」

この内容に、米国の格付け機関スタンダード&プアーズ(S&P)は、2011年8月5日にアメリカの長期発行体格付けをAAAからAA+、見通しも「ネガティブ」に格下げしました。

S&Pは10年で4兆ドルの赤字削減が必要だと見ていたので、この合意内容に激おこぷんぷん丸(古い)だったわけですね。

さらに財政赤字が悪化すれば再度格下げすると警告したことも相まって、米国債が売られ、世界同時株安にまで発展していきました。

今の状況と照らし合わせてまとめ

金融緩和を拡大すれば政府の歳出が増え、借金が増えれば国債の信用が下がり、信用が下がれば国債が売り叩かれて長期利回りが上昇。長期金利が上昇することで株価が急落。

まぁこの一連の流れは逃れられない既定路線なんだと思います。

前回は早い段階でS&Pもムーディーズも米国債に対して「ネガティブ」を指定していたので、今回も来月あたりに債務削減案を求めるような行動があるかもしれません。

それに対して、天才経済学者で元FRB議長だったイエレン長官はどう立ち回るのでしょう。
そして、10年ぶりに米国債ショックは起こるのでしょうか。
8月末にはジャクソンホール会議もあります。何かキナ臭い感じがしてきましたよ。


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