【インフレ】商品先物急落! コモディティはピークアウトしたのか?

消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)ともに目先の数値が高騰しています。パウエル議長は過去のFOMCでも、先日のFOMCでもインフレは一時的だと何度も話していましたが、まだまだ懸念が払拭されるまでに至りません。

正常化するまで時間がかかるのは、冷戦以降サプライチェーンが急速にグローバル化したため、コロナから米国だけが経済回復しても他国の経済が回復しないとダメだということですね。
コロナショックを機に今のサプライチェーンも再考するみたいなこともロイターにありました。

それでは直近高値から急落しているコモディティのチャートを見ていきましょう。

銅先物チャート

銅は伝導率が高く、自動車・パソコン・スマホ・産業機器など、私たちの生活に根付いた製品の生産には欠かせない存在です。

景気が良ければ単純に生産量が増え、悪ければ生産量が減るため、景気や株価の先行指標とも言われているわけですが、銅価格が下落の局面ではあまり株価と連動しないことが多い印象で、どちらかというと銅価格が底をつき反転回復する場面で活用することが多いです。

銅先物市場は5月初旬にピークをつけ、その後6月に入って急落。
出来高も今年の2月から急激に増えて投機的な動きがみられます。

この動きはリーマン・ショック後にも見られ、この時は急上昇から急落したあと、2016年ごろまでジワジワと下がっていきましたが、今回はどうなるでしょう。

木材先物チャート

Investing.comに木材の先物チャートがあるとは知りませんでした。懐が深いですね。

では木材先物です。建設業者の調達価格がそのままチャートになります。
コロナ渦に都市部から郊外に移動して需要が増えたことや、サプライチェーンの停滞で輸入が滞っていたこと、海洋運輸の価格が高騰していたことなど、複合的な要素で一時期1年前の4倍の価格で取引されていました。

木材先物市場も銅先物と同様に5月初旬をピークに急降下。
ブルームバーグは早い段階で「歴史的な上昇局面が終わりつつある可能性を示唆している。」と警戒していましたが、今では半値近くまで落ちてきました。

日本でも木材不足のニュースが出るほどなので、世界的に木材が足りない状況はいまだ解消されていないようですが、運搬価格も下がってきたこともあり、ピークアウトしたようにみえますね。

大豆・小麦先物チャート

穀物の先物市場、どれも高騰しているので代表して大豆と小麦を見てみましょう。
コーンなど他の穀物もほぼほぼ同様の動きをしています。

穀物市場もやはり5月初旬にピークをつけて、その後下がっています。

穀物の場合は投機的なものとは別に、ラニーニャ現象による生育面でのリスクや、中国や南米の豪雨被害で生産が減少したのも理由にあるため、ここでピークアウトしたとは言い切れません。

ただこちらも運搬費用が下がってきて、価格も落ち着いてくるのでは、とみています。

原油先物チャート

原油先物市場は2年8か月ぶりに70ドルを超えて、さらに上昇しています。

パイプラインのサイバー攻撃で大混乱した原油ですが、こちらはまだピークをみせていません。

いまだ高騰している理由は、コロナから回復する米国経済の中で、バカンスシーズンに向けた旅行などの需要から車や航空燃料への期待が込められていること。

バイデン大統領がカナダの新規パイプライン計画の建設許可を取り消したことで、もうこれ以上パイプラインは増えないというメッセージから上昇している部分がありますので、価格は高いもののピークが読めない状況です。

まとめ

以上、各種コモディティを見ていきました。
原油以外は概ねピークアウトしたようにも見えますが、サプライチェーンの問題で正常化までには、かなり時間がかかりそうです。

消費者物価指数もこのボトルネックが解消されるまでは高い数値が継続しそうですが、だからといってFRBがやる仕事はありませんので、パウエル議長も「一時的だ」と言い続けることになりそうですね。

それでは今回はこの辺で、来週もがんばっていきまっしょい。


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