【テーパリング】2013年のチャートから今後の株価を予想

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

現在、大規模な金融緩和からのワクチン普及コンボにより経済活動が復活しつつある米国経済ですが、その副作用で急激にインフレが進み、個人投資家も機関投資家もテーパリングを意識し始めています。

テーパリング自体はリーマン・ショックからの回復期にも同様に見られたものなので、その当時の株価の動きをトレースして経済回復局面での目安にしたいと思います。

2013年のテーパリングはリーマンショックからの回復局面

まずそのリーマン・ショックですが、2008年9月にリーマン・ブラザーズが経営破綻したのを切っ掛けに、連鎖的な世界規模の金融危機が起こります。

当時のFRB議長はベン・バーナンキ(2006~2014年)
当時の大統領は共和党のジョージ・ウォーカー・ブッシュ(2001~2009年)

今回はリーマン・ショックそのものは関係ないので説明は割愛します。詳しく知りたい方は
映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を見てください。当時の米国のクソっぷりが良くわかりますよ。
私は2回見ました。

それでは、リーマンショック後、バーナンキはどう立ち回ったのか見てみましょう

米国の量的緩和政策(2008~2014年)

リーマン・ショック後、バーナンキは当時4%以上あったFF金利に対してゼロ金利政策を発動し、経済の落ち込みをストップさせました。その後、立て続けに量的緩和を発動していきます。

・2008年11月~落ち込んだ経済に対しMBSなど1兆7250億ドルを買い入れ、量的緩和を実施(QE1)

・2010年11月~景気回復鈍化に伴い、米国債6000億ドルを買い入れる、量的緩和第2弾(QE2)

・2012年9月~回復の遅れた労働市場を刺激するためMBSを定期購入、労働環境が改善するまで無制限緩和(QE3)

米国経済が完全復活するためには消費・生産・雇用の3つが円滑に回ることが必要なわけですが、QE2終了の時点で消費と生産は回復しましたが、雇用・失業率だけが高止まりしたままでした。
そのため、労働環境改善だけに注力したのがQE3だったわけです。

量的緩和の縮小(テーパリング)

2012年9月から続いた無制限緩和QE3も、2013年12月~段階的に月額の債券買い入れを縮小していきます。
FOMC毎に100億ドルづつの縮小で、約1年続きました。

・2013年 12月 850億ドル
・2014年 1月 750億ドル
・2014年 2月 650億ドル
・2014年 4月 550億ドル
・2014年 5月 450億ドル
・2014年 7月 350億ドル
・2014年 8月 250億ドル
・2014年 10月 150億ドル 2014年10月で終了を決定。  

今はQE3の最終局面あたり

消費はヘリコプターマネーと高いワクチン摂取率、あとは行動制限圧力からの反発もあって活況です。
生産部門は半導体や木材など、活発な消費に対して部材が間に合わずインフレが加速していますが、ISMの景況指数だけを見れば大きく回復しているともいえます。
そして雇用統計だけがなかなか改善しないと・・・

当時(2013年)の失業率と非農業部門の雇用者数がこちら

出典:外為どっとコム

失業率は綺麗な右肩下がり、雇用者数も徐々に安定していくのが見て取れます。
当時FOMCが利上げ開始の目安としてたのが失業率6.5%、非農業部門20万人/月の増加ペースだったので、
2013年12月で買い入れ縮小を開始したのは妥当ですね。

ではこの当時、S&P500のチャートはどうだったのでしょう。

2012年~2014年末までのS&P500チャート

バーナンキ・ショックといわれる金融市場の混乱は、2013年5〜6月に発生したとのことなので、図で示した部分がそうなんだと思いますが、調整程度にしか見えませんね。
そんなことよりも、それ以降の株価の伸びの方が気なります。

下落のタイミング的には量的緩和縮小が開始される約半年前から始まっているので、この時点での新規購入や買い増し予定の方は少し様子を見た方がいいかもしれません。

まとめ

現在は警戒感でヨコヨコ相場になっていますが、しばらくすれば徐々に新高値を更新していくことでしょう。
テーパリングも上の表のような10%程度の下落であれば、それほど気にすることもなさそうです。

ただ、雇用も失業保険の積み増しを無くす方向で各州が動いているので、徐々に労働市場も活況になる可能性が高く、9月の雇用統計あたりから改善がみられそうなので、買い向かうとしたらその後か、8月のジャクソンホール会議の様子を見て、底値を拾うのがいいかなと思います。

知らんけど。


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